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ヘルメット関連株:SHOEIの3つの魅力(前編)

2025年4月2日

SHOEI

日本ではバイク人口が減少し、二輪車業界は逆風を受けています。にもかかわらず、ヘルメット専業メーカーであるSHOEI(7839)の業績は堅調に推移しています。

SHOEIはなぜ、こうした市場環境でも選ばれ続けるのでしょうか。今回は、SHOEIの製品や市場環境、業績、株価の分析を通して、同社の本質に迫ります。

プレミアムヘルメット市場で圧倒的な存在感を持つ

SHOEIは日本を起点に世界で展開するプレミアムヘルメットメーカー。オートバイ用のヘルメットを中心に、航空機用や装甲車用のヘルメットまで手掛けています。日本をはじめ、欧州や北米、アジアなど世界中で製品を展開しており、世界プレミアムヘルメット市場の60%以上のシェアを占めます

地域別売上高では海外が約8割を占めており、国内のバイク人口減少の影響を相対的に受けにくい構造となっています。また、デザインや高品質、安全性を兼ね備えた同社のヘルメットは高い評価を得ており、MotoGPなど世界最高峰のレースで多数のトップライダーに愛用されるなど、ブランドの信頼性は世界基準といえるでしょう。

コンちゃん
コンちゃん

経済産業省が毎月発表する貿易統計は海外売上の動向を占う指標として活用できるよ!以下のリンクで詳しく説明するね!

SHOEIの3つの魅力

特許に守られた圧倒的なシェア

SHOEIの強さの源泉は圧倒的な商品開発力、また商品力に裏付けされたブランド力です。同社の24/9期の研究開発費は1.9億円。売上に対して0.5%と控えめですが、24/9期の特許取得済件数は209件、特許出願件数は過去最高の90件に達しています。

日本での有効な特許件数は46件と、アライヘルメットの9件と大きな差があり、同社の商品開発力は市場シェア拡大に繋げられる可能性があります。

SHOEIの特許件数の推移
SHOEIの特許取得数
出典:会社資料を元に作成
注:2022年のデータは正確性を確認できないため、記載を省略

強い価格決定力

SHOEIは高い市場シェアと強い商品力を持っているため、強い価格決定力を持っているとみられます。SHOEIの単価は2019年の3.3万円から2024年には5万円まで上昇しており、単価上昇が売上のドライバーとなっています

SHOEIはさらに、2025年1月8日より主要ヘルメットの価格を1000円から3000円値上げすると発表。2025年3月にはシールドなどアクセサリーの価格を上げる予定で、値上げの貢献継続が期待されます。

SHOEIの販売単価の推移(円)
出典:会社資料を元に作成

未開拓の地域に成長余地

世界バイク市場のうちアジアでの販売台数が約7割を占めますが、SHOEIの売上構成比では欧州が46%と最大で、アジアは20%(うち中国が13%)を占めるのみです。SHOEIのアジアのプレミアム市場でのシェアは高いとみられますが、単価が数万円~10万円を超えるプレミアムヘルメット市場は他の地域と比べてまだ小さいとみられます。

しかし、長期的には可処分所得の増加や中間層の成長など、アジア圏の経済発展による購買力の強まりでアジアに成長機会が大きいとみられ、アジアの売上構成比が低いSHOEIにとって成長機会が大きいとみられます。

SHOEIの販売単価の推移
出典:会社資料を元に作成

二輪車市場の見通しは明るい

日本国内では二輪車の販売台数が減少傾向にありますが、世界全体で見ると状況は異なります。欧米ではリタイア後の趣味として大型二輪車に乗る中高年層が増加。アジアでは余暇ではなく、低コストの交通手段として二輪車は圧倒的な支持を得ています。

二輪車市場はプレミアム二輪車や電動二輪車の普及などで今後も需要は底堅く推移していくと各社は予想しています。

ホンダは電動二輪車に注力

世界二輪車市場で約4割のシェアを持つホンダは、二輪車市場全体の販売台数が2024年の約5000万台から2030年には6000万台にまで伸びると見通しています。

成長の中心となるのはインドを含むアジアや南米で、また電動二輪車も大きな成長ドライバーになるとみています。ホンダは電動二輪車に2030年までに5000億円の投資を実施し、400万台の販売目標を掲げています。

電動二輪車補助金が市場拡大の追い風

ホンダが成長国と位置付けるインドやインドネシアでは電動二輪車の購入に補助金を支給しており、また地域によっては登録料や税金の減額を実施するなど、電動二輪車の購入を推進しています。

フランスでは政府予算の関係で電動車への補助金が削減されましたが、欧州の複数の国で補助金の支給が続いており、電動二輪車の拡大が期待されます。

ヤマハ発動機は今年アジアと欧州で大きな成長を計画

世界二輪車市場で約10%のシェアを持つヤマハ発動機は2025年の二輪車事業の売上高を前年比4%増と計画。地域別出荷台数は北米で7%減る一方、欧州で10%増、アジアでは11%増と、全体的に強い成長を見込んでいます。

2027年までの中期経営計画では、販売台数は2024年の500万台弱から2027年には600万台の水準を目標としています。市場全体ではプレミアムモデルの販売が増えると見通しており、同社はアセアン・新興国でのプレミアム領域でのシェア拡大を目指すとしています。

前編のまとめ

SHOEIは日本の二輪車市場が縮小している中でも、海外の成長を取り込んで着実に成長を続けています。優れた商品力を背景に、商品の値上げをすることで、プレミアムヘルメット市場での圧倒的な地位をさらに強固なものにしています。

後編ではSHOEIの財務や株価、バリュエーションといった”投資家目線”のポイントを掘り下げていきます!

コンちゃん
コンちゃん

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