
PERが低い会社はお買い得だと理解できたけど、どれぐらい低ければ「低い」と言えるの?
前回の投稿ではPERが低い会社はお得(割安)と一目で確認できる便利な指標と解説しましたが、「PERが低い」= その株を買おう!と判断すると落とし穴にはまってしまうかも!
本投稿ではPERの落とし穴や回避する方法を解説します!
PERの落とし穴
PERには大きく2つの落とし穴が潜んでいます。
PERの2つの落とし穴
- 株価が割高か割安かどうか、PERの一つの基準で判断する
- PERが低い=お得だからと言って、株価が上がるとは限らない
今回の投稿では1つ目の落とし穴について解説します。
PERの基準
- 「PERが15倍以下の株を買いたい!」
- 「PERが10倍以下なら安い!」
というように、PERを一つの基準で判断するのは危険です。
日本株の平均PERは一般的に15倍程度と言われており、これを基準に割高/割安と判断する方がいますが、市場のPERは変動することに加え、会社規模や業種によっても大きく異なります。
プライム市場上場企業の業種別PER (実績ベース) |
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![]() |
例えば小売業のPERは平均28倍で、PER15倍を基準にすると多くの小売企業が割高と考えられ、買う機会を逃してしまうかもしれませんし、平均PER10倍の空運業では多くの企業が割安と判断できてしまい、本当は割高なのに、割安と判断して買ってしまうかもしれません。
落とし穴を回避する方法
このような落とし穴を避けるためには、一つの基準で判断するのではなく、PERを「縦」と「横」で比較することが重要です!
PERの縦比較 | PERの横比較 |
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![]() ➡️過去のPERと比較する | ![]() ➡️競合のPERと比較する |

それぞれ詳しく説明するね!
PERを「縦比較」する
PERを「縦」で比較するとは、分析対象会社のPERの推移を確認すること。現在のPERが過去と比べてどの水準にあるのかを考えるのがポイントです。

確認すること
- 今のPERが過去より高いか低いか
- 過去から現在までの平均と動き
- 高い/低い時の業績や成長率の変化

過去と比べて今のPERが高い、または低いのには何か理由があるはず。その理由を考えることが大切だよ!
PERを「横比較」する
PERを「横」で比較するとは、分析対象会社のPERを競合のPERと比較すること。競合のPERに対してどの水準にあるかを考えることがポイントです。

確認すること
- 競合のPERより高いか低いか
- なぜその位置づけになっているか
- 他社のPERの推移

PERの差は成長率や利益率の違いで説明できちゃう。その理由を考えよう!
さらに精度を高めるには
「PERの目安は?」という問いに対する明確な答えはなく、過去の推移や競合と比較することで力を発揮する指標です。会社規模や業種によって異なるため、絶対的な指標ではないことにご注意ください。
さらに、ほかの指標を組み合わせることで、分析の深さを1レベル高めることができます!

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