
大阪・関西万博が2025年4月から10月まで開催されるね。
これからまだ業績が伸びる業界を紹介するよ!
日本で20年ぶりとなる国際博覧会、2025年大阪・関西万博(大阪万博)が開幕しました。
すでに万博関連の特需を受けて株価が上昇した企業もありますが、まだその恩恵を十分に受けていない業界も多く、これから注目を集める分野も少なくありません。
本記事では開催中に恩恵を受ける可能性がある業界と、関連銘柄である関西を中心に積極展開する外食チェーン7社をご紹介します!
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目次
経済効果は開催期間中で最大に!
経済産業省は大阪・関西万博の経済効果を2.9兆円と試算。その半分の約1.4兆円を来場者消費が占めると試算しています。
建設業などは万博開催の準備段階ですでに恩恵を受けていますが、開幕後の消費による影響の方が大きく、万博が開幕する25年4月以降に業績に顕在化していくとみられます。
大阪・関西万博の経済波及効果試算の内訳 |
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これから恩恵を受ける業種
ここでは万博開幕後、来場者消費により好影響を受けるとみられる業種を紹介します。
陸運業
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は来場者総数を約2,820万人と試算。そのうち近畿圏外からの来場者数を911万人と想定しています。
近畿圏外からの来場者の半分以上が新幹線、17%が飛行機で来ると試算していることから、国内来場者により陸運系企業が恩恵を受けるとみられます。
近畿圏外の来場手段別来場者数の内訳 |
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2005年の愛知万博開催期間中の輸送量はJRと名古屋鉄道でそれぞれ前年比10%前後の伸びとなり、万博開催による効果がみられました。
3月期決算の会社であれば、早ければ4~5月の決算発表時に材料が出てくるかもしれません。
小売業
万博開幕により、小売業も好影響を受けるとみられています。
買い物や宿泊、飲食の消費が大きく、関西圏で事業を展開する小売企業にとって追い風となるとみられます。
関西圏の構成比が高い上場企業は多くなく、選別していく必要があるでしょう。
来場者による消費支出の内訳 |
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閉幕後も好影響が続く可能性

教育機関SDA Bocconiの試算によると、2015年のミラン万博が閉幕してからの経済効果は1兆円超となりました。
影響は多岐にわたり、万博開催でイタリアの食文化への注目が高まり、イタリア食の輸出が18%成長。ホテルの予約も底上げされるなど、万博後にも好影響が続きました1。
今回も万博が閉幕してから日本食レストランチェーンの海外展開のさらなる積極化や日本産の食品企業の成長が長期的に見込めるかもしれません。
期待値が低い大阪万博
三菱総合研究所の調査では、大阪・関西万博への関心度が開催にかけて全国的に低下していました。
裏を返せば、期待の低下により一部の株にまだ上昇のチャンスがあるといえるかもしれません。
2025年に大阪・関西万博が開催されることの関心度 |
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万博への関心が低くチケットの売れ行きも芳しくないとの報道もありますが、2005年開催の愛知万博の来場者数は後半に増え、最終的には当初目標を超過しました。
また、万博開幕後や閉幕後の効果を考えると、まだ伸びしろがある株があるかもしれません。
大阪万博に関連する外食株7銘柄
ここからは、万博で恩恵を受ける可能性のある、大阪や近畿圏でレストランチェーンを積極展開する7社を紹介します!(2025年2月時点のデータ)

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SRSホールディングス (8163)
SRSホールディングスは「和食さと」やなど和食を中心としたレストランチェーンを展開。関西の売上構成比は75%と他社より高い水準にあります。
コロナの影響から脱し、業績は23年3月期から回復基調にあり、業績回復に伴い株価も伸長しています。
今までは還元には消極的でしたが、24年3月期には黒字転換し、ネットキャッシュ比率は改善しています。
業績推移 | 株価 |
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時価総額 | PER | ROE | TSR |
---|---|---|---|
506億円 | 33.7倍 | 11.4% | n/a |
フジオフードグループ本社 (2752)
「まいどおおきに食堂」や「串家物語」などの外食チェーンを全国に展開。
店舗数では大阪が約32%、近畿圏(大阪、京都、兵庫、奈良)が46%を占めています。
業績は足元で徐々に回復していますが、コロナ拡大前と比べて低水準にあり、株価は弱含みしています。
ネットキャッシュはプラスに転じて、財務体質は改善しており、コロナ拡大後にストップしていた株主還元は24年に再開されました。
業績推移 | 株価 |
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時価総額 | PER | ROE | TSR |
---|---|---|---|
600億円 | 92.4倍 | 5.4% | n/a |
王将フードサービス (9936)
関西を地盤に中華料理チェーン店の「餃子の王将」を展開。店舗数では大阪が22%、近畿圏が約4割を占めています。
コロナ拡大でも大きな影響はなく、足元では売上成長と利益率改善がみられ、強い成長が続いています。
ネットキャッシュ比率は20%と高く還元にも積極的な会社です。
業績推移 | 株価 |
---|---|
![]() | ![]() |
時価総額 | PER | ROE | TSR |
---|---|---|---|
2,120億円 | 21.5倍 | 11.5% | 34.5% |
くら寿司 (2695)
全国で回転すしチェーンの「くら寿司」を展開。海外にも進出。大阪の店舗数が国内の13%、近畿圏は2割強を占めています。
売上は強く伸びているものの、原材料高による利益率が悪化で株価が低迷しており、利益率を改善させることができるかがカギとなるでしょう。
利益率は2%程度と控えめですが、ROEや財務体質は改善しています。
業績推移 | 株価 |
---|---|
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時価総額 | PER | ROE | TSR |
---|---|---|---|
1,279億円 | 36.1倍 | 5.7% | 49.3% |
FOOD & LIFE COMPANIES (3563)
回転すしチェーンの「スシロー」を全国で展開。国内で最大のシェアを持ちます。
スシローでは大阪の店舗が約8%、近畿圏は2割弱を占めています。
2025年9月期の売上はコロナ前から2倍の水準で、競合のくら寿司を上回るペースで成長しています。
今期は増収増益を計画。総還元性向は他社より高い印象です。
業績推移 | 株価 |
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時価総額 | PER | ROE | TSR |
---|---|---|---|
4,728億円 | 30.7倍 | 19.1% | 74.8% |
コメダホールディングス (3543)
愛知県を中心に喫茶店チェーン「珈琲所 コメダ珈琲店」を展開。
国内コメダ珈琲店のうち、大阪が約8%、近畿圏が約15%を占めています。
フランチャイズ店の比率が9割と高く、営業利益率は飲食業では高水準の20%台を維持しています。
今期は営業利益率21%を計画。ネットキャッシュ比率の改善が還元を支えています。
業績推移 | 株価 |
---|---|
![]() | ![]() |
時価総額 | PER | ROE | TSR |
---|---|---|---|
1,269億円 | 19.7倍 | 13.9% | 57.4% |
イートアンドホールディングス (2882)
「大阪王将」を運営。冷凍食品を中心とした食品事業と外食事業を展開。
売上の4割を外食売上が占めていて、店舗数では近畿圏が31%を占めています。
外食事業の利益率が全体の重石となっていて、同事業の改善が待たれます。
外食事業では今期は黒字転換を計画。財務面で強い懸念はなさそうですが、大きな改善もみられません。
業績推移 | 株価 |
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時価総額 | PER | ROE | TSR |
---|---|---|---|
245億円 | 28.8倍 | n/a | n/a |

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